クイーンステークスの結果分析をしたいと思います。
レースでは大方の予想を覆してアエロリットが内枠を利して果敢に逃げました。
これは多分に鞍上・横山典騎手の判断によるものでしょう。ハナかシンガリ追走かという極端な騎乗をしますからね。
戦前の予想では、各方面においてクロコスミアかノットフォーマルの逃げを想定しており、私はクロコスミアの逃げを想定していました。
人気馬考察の際にクロコスミアが逃げて作り出す血統ペースは、アエロリットには合わないということで評価しませんでしたが、逃げられてしまい予想は完敗でした。
<上位馬の簡易考察>
1着・アエロリット
父クロフネ、そして形相遺伝として影響が強いのは父の3代母と診ています。
アエロリットが逃げて作り出した血統ペースは、父からクロフネ~フレンチデピュティ~ノーザンダンサー、形相遺伝からロベルト系統のペースでした。
今回は開幕週の絶好馬場を利してスピードで逃げ切りましたが、一過性で気まぐれに逃げてしまうと、次走か
らは馬が周りに他馬がいることを気にしてしまうと言われていますから、次走以降このG1馬がどのようになっ
てしまうのか、注意が必要だと思います。
2着・トーセンビクトリー
父キングカメハメハ、形相遺伝は3代母の父の隔世遺伝と診ています。ローテ的体力は料的遺伝4.50であり、中4週程度は必要。
アエロが逃げて作り出した血統ペースは、この形相遺伝から影響を受けるハイペリオン系がロベルト系と親和性があることから対応できたものと診ています。
3着・クインズミラーグロ
父マンハッタンカフェ、形相遺伝は母母と診ています。ローテ的体力は料的遺伝4.00であり、中5週程度は必要。
アエロが逃げて作り出した血統ペースは、この形相遺伝からは少々ズレているものと診ています。
牝馬重賞で3着ばかり拾っており、頭打ちなのかもしれません。
このように、私の予想は逃げ馬から組み立てますので、今回のように想定と違う馬が逃げると予想が崩れてしまうことになります。
今回はその典型例のようなレースでした。
気を取り直して来週も考察したいと思います。