競馬の核心!血統ペース理論!

私が編み出した「血統ペース理論」を基にレース考察などを展開するブログです。

私が故・中島国治氏の血統理論をベースに編み出した予想理論が「血統ペース理論」です。 端的に言えば、「逃げ馬が自身の血統構成から作り出す血統的なペース・流れ」がレースを支配し、このペース・流れに適合する馬たちによってレースが決するというものです。 実際のレース予想の際はこの「血統ペース」の他にも、各馬の持つローテ的体力の大小からの絞り込みや、各馬の対戦によっておこるコンプレックスも予想に取り入れて絞り込みます。 昨今ではラップ分析系の予想が隆盛のようですが、一般に言われるスローペースやハイペース、テン3ハロンや上り3ハロンといった時計だけではない「血統というペース・流れ」がレースを支配していることを感じてみませんか。

2017年11月

JC勝ち馬を考察します

ここでは、JC勝ち馬シュヴァルグランを考察してみたいと思います。

 

1着・シュヴァルグラン

父ハーツクライ、形相遺伝として影響が強いのは3代母MornofSongと診ています。

ちなみにこのMornofSongの母はJC勝馬であるシングスピールの母GloriousSongであり、MornofSong
 シングスピールは共に形相遺伝がGloriousSongの母Balladeであるという共通点があります。

ローテ的体力は料的遺伝4.00であり、激走後は中5週程度は必要。

 

大変な悪天候に見舞われた今秋の東京開催でしたが、最終週の芝レースは速いタイムの決着が続出する馬場状態。「馬場は荒れているけど速い」という現象は時折見られますが、邪推ですけど「キタサンロード」造りを馬場造園課が施したのでしょうか…。

 

本馬はキタサンブラックと7度目の対戦にして漸くJCという大舞台で勝利を収めることができました。

ちなみに、私が提唱している「血統ペース」という観点からこれまでのキタサンブラックとの対戦をみると、今回のJCを含めて4度キタサンブラックが逃げたレースを経験しています。

2016天皇賞春 キタサン1着 シュヴァル3着 着差0.2

2016宝塚記念 キタサン3着 シュヴァル8着 着差1.4

2016JC   キタサン1着 シュヴァル3着 着差0.5

2017JC   キタサン3着 シュヴァル1着 着差-0.2

 

キタサンブラックが作り出す血統ペースが適合している本馬は、小回りより広いコース向きと診ていますので、小回りで馬場が渋った宝塚を除くといずれも僅差。

今回キタサンブラックを逆転できたのは、本馬の充実度や鞍上の好騎乗もあったと思いますが、前走からの臨戦過程にも要因があるのではと診ています。

本馬は宝塚からの休み明けの京都大賞典を一叩きされての臨戦。そもそも休み明けは一叩きが必要な牝系であり、3着と試運転程度の走りでした。

一方のキタサンブラックは、まさかの宝塚敗戦から残り3戦もう負けられないという陣営の意識からか、天皇賞秋はかなりの仕上げで臨んできたと中間の調整などから診ていました。結果、極悪馬場の中でサトノクラウンの追撃を振り切って勝利することはできましたが、ゲートを出遅れ、その後ずっと良い脚を使い続けたことで、ゴール前はかなり疲れているような脚勢に見えました。

要するにJCの時点で体力がどれだけ温存されていたかという差もあったのだろうと診ています。


 シュヴァルグランとキタサンブラックの次走は有馬記念が予定されていますが、どのような走りになるかとても興味があります。

共に広いコースに対して小回りコースはパフォーマンスを落とす傾向があることや、JC激走により有馬でお釣りは残っているのかということ・・。

キタサンは料的遺伝以上にこの秋の疲弊度が強いこと、シュヴァルグランはそもそも料的遺伝が並み程度しかない馬・・。今回の決着タイム2237は昨年のそれよりも19も早いので、昨年とは違って激走レベルにあります。

 

恐らくキタサンブラックは記念馬券購入もあって単勝オッズは高騰すると思います。

キタサンは祭りを歌えるのか、シュヴァルグランが有馬でもヒール役になるのか・・。

楽しみにしたいと思います。

 

さて、私のJCの予想サイトの結果ですが、私はギニョールが逃げると想定してソウルスターリングを本命評価していました。

キタサンブラックは前走出遅れており、この出遅れは癖になることがあると言われていて、今回ハナに立つと信用することが出来ませんでした。

JCは外しましたが、まだまだG1は続きますので頑張りたいと思います。

都合によりリンクを外していますが、メルマガ・血統ペース理論でご検索願います。

今回はここまでです。



JCを考察します。

 

ここでは、JCについて展望してみたいと思います。

その前に、先週のマイルCSについて簡単に触れておきましょう。

 

 3歳勢が3頭掲示板に載った今年のマイルCS。

 週中の考察の際に、この路線のG1馬であるサトノアラジンやレッドファルクスに不安要素があると考察しましたが、レースでは不安的中という形となりました。

 サトノアラジンについては、内枠もさることながら、ひょっとしたら、天皇賞秋でレースを投げてしまうことを覚えてしまったのではないかという不可解な12着。

 レッドファルクスは、かき込む走りから京都が合わない面が出てしまったと思います。

 

 一方の3歳勢。勝ち馬は鞍上の騎乗技術のおかげも多分にあったと思いますが、サングレーザーとレーヌミノルには驚きました。古馬が情けないということもあったでしょうが、よく走ったと思います。

 サングレーザーはスワンSのレベルが疑われていましたが、「勢いに乗っているディープには逆らわない方が良い」という格言が当てはまった印象を受けました。

 

 2002年頃だったでしょうか、年齢表記が変わった際に3歳(旧4歳)の斤量が1k増加してから3歳勢の激走が鳴りを潜めましたが、それを跳ね除けた今年の結果は、弱い世代と言われた今年の3歳勢の上位を見ると、実は強い世代なのかもしれないということを思わせるレースでした。

 

それではJCを考察してみます。

 

<逃げ馬と血統ペース>

私の予想は「逃げ馬が作り出す血統ペース」によってレースが支配されると考えますので、どの馬が逃げるかが肝心となります。

想定逃げ馬については、ドイツのギニョールと診ました。

外国馬だけに「逃げる」という信用度が不透明ですが、この馬のドイツでのG1勝利は全て逃げたものであり、ここでも逃げると診ました。

しかし、欧州特有のゆっくり逃げるタイプですので4角までという感じではなく、その前にはキタサンあたりが先頭に立つことになるでしょう。

ギニョールという馬は母父モンズーンの影響が強く、逃げることによって作り出す血統ペースはブランドフォード系統のペースとなります。また、父からダンチヒ~ノーザンダンサー系統も注意する必要があります。

狙いは、上記の系統及び上記と親和性がある系統を、父か形相遺伝に持っている馬になります。

 

<JCというレースについて>

さて、今年で37回を数えるJC。すっかり日本最強馬決定戦のようなレースになって久しいですが、創設当時は日本馬が完膚無きまでに叩きのめされ、世界のホースマンからは「ターフはどこにあるのか」と当時の秋枯れの茶色い芝を見て、馬場までこき下ろされてきた歴史があります。

 

第3回では天皇賞馬キョウエイプロミスがスタネーラとゴール前競り合い、競争能力喪失の重傷を負う懸命の頑張りを見せましたが、叩き合いの末に敗れ2着。しかし、当時この2着は全く評価されず、「何故勝てなかったのか」という批判酷評が大勢を占めました。

そして、第4回ではミスターシービーとシンボリルドルフという2頭の3冠馬で外国勢を迎え撃ちましたが、伏兵カツラギエースが見事に逃げ切って日本勢初勝利の時は日本中が沸いたことを覚えています。

そして翌年はシンボリルドルフが勝利し、大井のロッキータイガーが2着。2年連続日本馬の優勝で「世界に並んだ」などと思った翌年から世界の逆襲が始まりました。

 

オグリキャップ、タマモクロスという強力2枚看板を軽く突破したペイザバトラー、当時「測定時計が壊れた」とも言われた世界レコードが叩き出された、オグリキャップとの火の出るような壮絶な叩き合いを制したホーリックス、絶対的エースで絶対勝てるとまで言われたメジロマックイーンを4着に沈めたゴールデンフェザントの豪脚、ナリタブライアンとヒシアマゾンを一蹴したランド騎乗マイケルロバーツの剛腕…。

 

このような辛酸を糧にして日本のホースマンは努力を重ね、現在では外国馬は恐れをなして来日せず、馬場管理技術は進み、芝は冬でも緑青としています。

毎年JCを迎える週になると、様々な思い出が走馬灯のように甦ります。何故なら日本競馬の発展の歴史そのものと言っていいレースだからです。

今年はどんな歴史が刻まれるレースになるのか、今から本当に楽しみです。

 

JCでどの馬を評価するのか…などの総合的な最終予想については、私のメルマガ予想サイトにて公開いたします。

都合によりリンクを外しておりますので、「血統ペース理論」でご検索願います。

有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 今日はここまでです。



マイルCSについて簡易考察


本日はマイルCSについて簡易考察してみたいと思います。

<逃げ馬と血統ペース>

私の予想は「逃げ馬が作り出す血統ペース」によってレースが支配されると考えますので、どの馬が逃げるかが肝心となります。

想定逃げ馬については、マルターズアポジーと診ました。

エリザベス女王杯では、まさかの「クインズミラーグロの逃げ」という考えもしない展開となりましたが、今回はその騎手の顔も無いようですので大丈夫でしょう。

マルターズアポジーという馬は父ゴスホークケンの影響が強く、逃げることによって作り出す血統ペースはノーザンダンサー系統のペースとなります。

狙いはノーザンダンサー系統を父か形相遺伝に持っている馬になります。

 

<概観>

現在のマイル戦線は、モーリス引退後の主役無き混迷がまだ続いているような印象を受けます。

春の王者サトノアラジンにしても前走天皇賞秋は、極悪馬場の中で雨・道悪が不得手なのはわかりますが、それにしてもG1馬にしては負けすぎの大敗。更には捌けない脚質から内枠がダメな馬が、3枠5番という内枠に入ってしまいました。

同じくG1馬のレッドファルクスにしても京都は初。スプリンターズステークスでも披露したように、強烈なかき込みパワーで坂を駆け上がってくるタイプだけに、京都の下り坂からの平坦というコースが向いているのかどうか疑問です。

となると、新顔に期待したくなります。マイル戦線へ矛先を変えてきたマルターズアポジーがどのような展開を作るのか、ミルコ騎乗のペルシアンナイトは3歳世代論も含めて通用するのか、など気になるところです。

 

では、この混迷のマイルCSでどの馬を評価するのか…などの総合的な最終予想については、レジまぐの私の予想サイトにて公開いたします。

都合によりリンクを外しておりますので、「血統ペース理論」でご検索願います。

有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 

今日はここまでです。


エリザベス女王杯を「個人的に」振り返る

ここでは、エリザベス女王杯の「個人的な振り返り」をしてみたいと思います。

 

週中の展望にも記しましたが、ここは当然にクロコスミアが逃げるものと思っていましたが、ゲートが開いたらなんと1番の馬が押して逃げていくではありませんか。

正直これにはやられました。1番の馬が逃げて作り出す血統ペースとクロコスミアが逃げて作り出す血統ペースは異質なものになることから、上位に来るメンバーも変わることとなります。

私は週中の展望で、想定1番人気ヴィブロスはクロコスミアが逃げる展開では重い評価が必要である、として当日も本命にして予想・馬券を構成しましたが、結果は5着に終わりました。

 

レースで逃げた馬…クインズミラーグロ(1番の馬!)

作り出された血統ペース…形相遺伝である母母からシアトルスルー系統

 

1番人気馬・ヴィブロス

父ディープインパクト、形相遺伝は母父の母と診ているので、ヘイローまたはリボー系統。シアトルスルー系統とは親和性も無く血統ペースは不適合。

このような血統ペース不適合の中では5着は仕方ないと思います。

 

2着馬・クロコスミア

父ステイゴールドで形相遺伝としての影響も強いのですが、サンデー系は自身の影響が強い場合は自身をブラインドするという特徴があり、このことから母父のボストンハーバー~シアトルスルー系統が父系統として代替で浮き上がることになります。

そして形相遺伝として影響が強いのは、4代母の父の隔世遺伝によりその母と診ており、よってテディ系統。
 メルマガでは省略して本馬を紹介していますが、省略せずに記載するとこのようになります。

 

上記したように、1番の馬が逃げて作り出す血統ペースはシアトルスルー系統なのですが、逃げられなかったクロコスミアが2着に粘れたのは、クロコスミアの代替父系統であるボストンハーバー~シアトルスルー系統がレースの血統ペースとピッタリ同系統で適合できたためです。

逃げられなかったことから、早々にアウト!と思った方もいたでしょうが、私は偶然にしてもこの展開は何なんだ!と思いながら見ていました。

距離も克服しましたので、陣営にとっては今後の幅が広がる2着だったと思われます。

 

私のレジまぐメルマガ予想の結果は、ヴィブロスを3連複一頭軸にしたためハズレ。実は相手とした6頭のうち3頭のタテ目で決まってしまい、悔しい思いをしました。

メルマガ読者の方からは、「ボックス買いにアレンジしたため的中できました」というメッセージをいただき、少しはお役に立てたかなとは思いますが、馬券上手な方はいるものですね。

 

ということで、先週の週中の展望を踏まえて、個人的な振り返りをしてみました。

今回はここまでです。


エリザベス女王杯について簡易考察

本日は、エリザベス女王杯について簡易考察してみたいと思います。

<逃げ馬と血統ペース>

私の予想は「逃げ馬が作り出す血統ペース」によってレースが支配されると考えますので、どの馬が逃げるかが肝心となります。

想定逃げ馬について、府中牝馬S勝ち馬クロコスミアと、昨年このレース5着馬プリメラアスールの登録があります。

しかし、プリメラアスールは福島記念にも登録があり、エリザベス女王杯の方だと騎手が決まっていないような状況のようです。

出てくれば、昨年逃げて5着ですから逃げる可能性もありますが、多分福島記念に回るのではと診ており、クロコスミアの単騎逃げ濃厚と診ました。

クロコスミアという馬は、父ステイゴールド、そして形相遺伝として影響が強いのは4代母父の隔世遺伝と診ています。

よって、クロコスミアが逃げて作り出す血統ペースは、形相遺伝からテディ系統のペースとなります。

 

<想定1番人気馬についての考察>

・ヴィブロス

父ディープインパクト、形相遺伝は母父の母と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝4.25であり、激走後は中4週程度は必要。

クロコスミアが逃げる血統ペースについては、前走府中牝馬Sで経験し、6か月半の休み明けと斤量差もあってか差を詰めましたが2着。本馬の兄姉も休み明け一叩きが必要な牝系であり、まさに本番へ向けての一叩きのような走りでした。

また、秋華賞でもクロコスミアが逃げる展開の中で見事なG1勝利を収めており、形相遺伝及び実際の経験からも適合ぶりを証明しています。

 

ドバイでの勝利により株を上げた感がある本馬ですが、今回のレースも血統ペ-スが適合していることから、やはり評価が必要です。

敢えて不安点を挙げれば、形相遺伝から考えて、本質的には1800前後に距離適性があると診られること。1ハロン長いのではないかという感じが少々します。

それでも牡馬混合戦ならともかく、牝馬限定戦では大丈夫ではないかと診ています。

 

ということで、1番人気になると診られるヴィブロスについては、やはり評価が必要であるという結論です。

 

では、他にどの馬を評価するのか…などの総合的な最終予想については、レジまぐの私の予想サイトにて公開いたします。「血統ペース理論」で検索願います。

有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 今日はここまでです。


 


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