ここでは、有馬記念を振り返ってみたいと思います。
父ブラックタイド、形相遺伝として影響が強いのは母父の隔世遺伝により
Ambiopoiseではないかと診ています。
ローテ的体力は料的遺伝5.75であり、激走後は中2~3週程度は必要。
極悪馬場を制した天皇賞秋、そして昨年よりタイトな競馬となったJC3着からの臨戦となりましたが、1000m通過61.6秒というスローペースに落とし込み、キタサンペースでそのまま逃げ切り勝ちとなりました。
キタサンブラックの走行適性として、
広いコース(東京・京都) 8-0-1-1
小回りコース(中山・阪神) 4-2-3-1
(左から1着-2着-3着-着外)
となっており、広いコースでの強さの半面、小回りコースでの取りこぼしが目につきます。
ストライドの大きな巨漢の先行馬であることから、広いコースではグングン加速がついて行く半面、小回りコースではコーナーリングで減速することになり、更には急坂で加速が思うようにつかないことが取りこぼしに繋がっていると思われます。
有馬記念では全く危なげない走りだったことから、スローペースで進めたことが最小限の減速でコーナーリングができたものと診ています。それにしても、余りにも簡単に勝ってしまいましたね。
私は、本馬の前出の適性面、今秋の激走続き、この中間の猛調教から少々厳しいのではないかと診て△評価としましたが、見事な勝利でした。
3着のシュヴァルグランについては、キタサンブラック同様にJCの激走の反動面やハーツクライ産駒の特徴である小回りに対する不適正面から評価を△評価としましたが、不利がありながらも3着を確保し面目を保ったと思います。
その不利と言えば、最後の直線の出来事は酷い内容でしたね。
パトロール映像を見ましたが、スワーヴリチャードの斜行は酷いもので、騎手は内からステッキを入れて立て直そうとしていましたが、馬は外から内へ内へと走行していました。
スワーヴリチャードは予てから右回りに対する不安があり、陣営からは矯正されたというコメントが出ていましたが、6回もコーナーリングしなければならない中で、右回り克服で疲れてしまってバランスを崩して斜行しているようにも見えました。これでよく降着処分にならなかったなと思うくらいです。
これと同時にクイーンズリングが内から外への斜行があり、この同時事象でサクラアンプルールは行き場を失ってズルズル後退して最後方入線となりましたが、直線では良い脚で上がってきていただけに、不利が無ければ馬券圏内もあったのでは・・と妄想しています。
綺麗な内容ではなかった有馬記念でしたが、全レース終了後に「祭り」が歌われたとのことで、キタサンブラックが有終の美を飾れたのは良かったと思います。
最後に私のサイトでの予想結果ですが、クイーンズリングを▲穴評価にした上で、一応押さえの三連複を的中することが出来ました。
本線ではなかっただけに不完全燃焼気味ではありますが、年末大一番で一応的中できたので良しとしたいと思います。
サイトに掲載した予想本文を以下に掲載しておきますのでご参照ください。
なお、レジまぐサイトでご確認いただけます。
都合によりリンクを外していますが、「血統ペース理論」でよろしかったらご検索願います。
※※以下予想本文※※
中山11R 有馬記念
◎ヤマカツエース
〇スワーヴリチャード
▲クイーンズリング
☆サクラアンプルール
△キタサンブラック
△シュヴァルグラン
△シャケトラ
<逃げ馬と血統ペース>
想定逃げ馬については、キタサンブラックとしました。
他にハナを主張しそうな馬もおらず、空気を読まない輩も見当たらないことから本馬が逃げると診ました。
キタサンブラックという馬は、父ブラックタイド、形相遺伝は母父の隔世遺伝からAmbiopoiseの影響が強いと診ています。
よって、キタサンブラックが逃げることによって作り出す血統ペースはトゥルビヨン~ヘロド系統のペースとなります。
狙いは、この系統またはこの系統と親和性のある系統を父や形相遺伝に持っている馬になります。
<主なポイント>
◎ヤマカツエース
父キングカメハメハ、形相遺伝は3代母と診ており血統ペースは合います。
ローテ的体力は料的遺伝6.00であり、激走後は中2週程度は必要。
昨年のこのレースにも参戦しましたが人気薄で4着と激走。坂を駆け上がっての急追は見どころがありました。
今秋は天皇賞秋とJCでしたが、府中コースは本馬の適性からするとパフォーマンスを削ぐコースであり、出来の良さだけで走ったような内容でした。
本馬は急坂を駆け上がってくるパワーに秀でており、このコースはピッタリ。1枠1番は絶好であり本命評価します。
〇スワーヴリチャード
父ハーツクライ、形相遺伝は母母と診ており血統ペースは合います。
ローテ的体力は料的遺伝3.75であり、激走後は中5週程度は必要。
春はクラシック路線に乗りましたが、皐月賞6着、ダービー2着と戴冠には至りませんでした。
前走のアルゼンチン共和国杯は古馬を相手に楽勝と言える内容で、この頃からでしょうか、実は今年の3歳は強いと云われ始めました。
ダービー後の調整に期間を要し菊花賞には間に合わず、却って余力残しで有馬記念に臨めることは良いのですが、手前の替え方により右回りに不安を残しており、コーナー6回の小回りコースで露呈する可能性があります。
更にハーツクライ産駒は小回りでパフォーマンスを落とす傾向があり、本命評価相当も一つ落とした評価とします。
▲クイーンズリング
父マンハッタンカフェ、形相遺伝は母母の隔世遺伝と診ており血統ペースは合います。
ローテ的体力は料的遺伝3.25であり、激走後は中6週程度は必要。
この秋は府中牝馬S4着、エリザベス女王杯7着とG1馬にしては今一つに見えますが、府中牝馬Sは血統ペースが合わず凡走、エリザベス女王杯はスローの展開で位置取りが悪く脚を余すという理由付きであり、いずれも悲観する内容ではありません。
一貫して広いコースばかり使われてきた本馬ですが、実は中山コースは2戦2勝の舞台であり、形相遺伝の系統と診ているシーバード~ネイティブダンサー系統特有のパワーに由来するのではと診ています。
隠れた中山巧者が内枠に入り、穴をあける期待大で評価したいと思います。
△キタサンブラック
△シュヴァルグラン
この2頭については、今更言うまでもない実績馬であり、本来なら重い印を打たなければならない馬です。
しかし、この2頭は前走のJCで激走しており、その反動が心配されます。
キタサンについては、天皇賞秋の極悪馬場での激走も加わり、最後のレースということで猛調教を課されました。
昨年もJCからの臨戦でしたが、昨年のJCは今年のJCより1秒9も遅いタイムでの激走であり、負荷が違います。
シュヴァルについては、ローテ的体力である料的遺伝が4.00と並みの体力であり、激走後は中5週程度が必要。
今年のJCはタイトなレースであり、中3週のローテは厳しいと診ています。
また、両馬とも小回り急坂コースでは広いコースよりパフォーマンスを落とす傾向にあり、盤石だったとしても不安点として残ります。
古くからJCは強い馬、有馬記念は余力を残している馬をチョイスするレース。両馬とも△評価までとします。
<参考買い目>
単勝: 1 (1,000円)
馬連:軸流し 1-2、3、7、9、10、14へ (各1,000円)
馬連:軸流し 14-2、3、7、9、10へ (各1,000円)
三連複:ボックス 1、2、3、9、10、14 (各500円)
※※予想本文以上※※
今日はここまでです。