競馬の核心!血統ペース理論!

私が編み出した「血統ペース理論」を基にレース考察などを展開するブログです。

私が故・中島国治氏の血統理論をベースに編み出した予想理論が「血統ペース理論」です。 端的に言えば、「逃げ馬が自身の血統構成から作り出す血統的なペース・流れ」がレースを支配し、このペース・流れに適合する馬たちによってレースが決するというものです。 実際のレース予想の際はこの「血統ペース」の他にも、各馬の持つローテ的体力の大小からの絞り込みや、各馬の対戦によっておこるコンプレックスも予想に取り入れて絞り込みます。 昨今ではラップ分析系の予想が隆盛のようですが、一般に言われるスローペースやハイペース、テン3ハロンや上り3ハロンといった時計だけではない「血統というペース・流れ」がレースを支配していることを感じてみませんか。

2020年07月

アイビスSDを振り返ります

ここでは、アイビスSDを振り返ってみたいと思います。

 

アイビスSD

1着・ジョーカナチャン

ロードカナロア、形相遺伝として影響が強いのはと診ています。

ローテ的体力は料的遺伝6.25であり、激走後は中週程度は必要。

 

夏競馬も新潟が始まると夏真っ盛りという印象がありますが、今年はオリンピック開催に備えた番組編成となっており、肝心のオリンピックは無く、単なる2場開催と寂しい限りです。

番組表を眺めていて気が付いたのは、2場開催中の障害レースが新潟ジャンプSの1レースだけとなっており、札幌ではコースが無いため出来ないことは分かりますが、後のシワ寄せを考慮すると番組の組み直しは有っても良かったものと思います。

さて、このレースは夏の新潟を代表するレースですが、あまりにも特殊な舞台であることからリピーターが多く、春のこの舞台のレースがそのまま前哨戦になってしまうということでネタバレ感が強く、3着当てゲームのような余り面白味の無いレースでもあります。

勝った本馬はスタート直後に接触がありましたが、果敢に先行してライオンボスのハナを叩くと、韋駄天Sでは同馬に交わされましたが、今回はそのまま押し切って重賞初勝利を飾りました。

昨年の覇者ライオンボスは、昨年は強風向かい風の中でのレースで良馬場ながら55秒台の決着、馬体重530~540kgという巨漢の馬体を利して風にも負けずと言ったような走りでしたが、今年はその様なアシスト?は無く、他馬にハナも叩かれ、巨漢馬が一つ年を老いて、自分の巨漢を御してスピードを発揮するという点で衰えが始まっているような印象があります。

 

さて、本馬の形相遺伝の対象と診ている母ラッキーダイス、2歳7月に早々とデビューしましたが新馬戦は4着、未勝利を勝ち上がったのは4戦目でしたが、結局それが最後の勝利となり、2~4歳時に13戦1勝という戦績で終わっています。

これでは判然としないことから、更にこのラッキーダイスを調べてみると、母母父の母父 Raise a Cupを形相遺伝対象としていることが分かります。

この Raise a Cupは2歳時に6戦4勝の戦績で、ドーヴァーS、ユースフルS、トレモントSといずれも5.5F戦のスプリント重賞を3勝しています。2歳時のみの戦績ですが、父が Mr. Prospectorの父でお馴染みの Raise a Nativeという早熟快速系統であることから、やはりスプリンターという解釈で良いと診ます。

本馬はこのような形相遺伝背景を持つことから診て、これまでの戦績のとおりスプリンターであり、1400m戦となると相手関係が楽であれば対応可能な程度となるでしょう。

 

 ここまで診るとよくあるスプリンターの血統背景ですが、本馬の特徴となるとやはり母母父に現れる Forliの系統でしょう。

この Forliは南米亜国産で10戦9勝という戦績を残し、亜国競馬史上における屈指の名馬です。南米血統の代表とも言える血であり、レコード駆けも2度記録する快速血統ですが、日本では父直系はセイウンスカイ以降は絶滅と言ってよい状況であり、形相遺伝背景が辿り着くのを探すように求めなければなりません。

現在の日本の馬産は、サンデー系種牡馬の相手として南米繁殖を次々に輸入していますが、これは地球の裏側の最も遠い地域の血を求めたという側面と、南米競馬が日本同様に高速競馬であることが導入が進んでいる要因でしょう。

 

本馬の走りを血統面から診ると、父ロードカナロアの走行ベクトルでスピードを点火させ、それを Forliの南米の血で持続させて脚を伸ばすという走りであり、形相遺伝対象にこの血を得た良さが出ていると診ます。

このようなスピード点火+持続脚という走りは、千直と相性が良いとされる、京都と小倉の1200m戦にも相通じる血統的な適性であり、押さえておきたいポイントと診ます。

 

なお、母を形相遺伝対象としながら、母父ネオユニヴァースではなく Forliを形相遺伝系統として話しを進めていますが、私はサンデー系種牡馬について、巷でも言われているように、母方の良さを引き出す種牡馬であるという解釈をしています。

私が研究を続ける中島理論の血統解釈では、馬一頭一頭ごとに、父、母父、母母父、3代母父のそれぞれの遺伝活性値を求め、そこから最優性となる遺伝対象先祖を求めることによって馬の能力や種々の適性等を診断することになりますが、父の遺伝活性値が最優性となる場合には、父及び父の先祖が遺伝対象先祖となります。

これは私の独自研究になりますが、サンデーサイレンス及びサンデー系種牡馬は、自身及び自身の先祖が最優性遺伝対象となることを避けるという極めて特殊な性質を持つ血と診ており、所謂、仕掛け型種牡馬と診ています。その根拠は私の研究考察からあるのですが、複雑膨大であることからここでは割愛します。

これに基づき母を診れば、ネオユニヴァースをブラインドすると現れる Forliの特徴が出ている系統と解釈することとなります。

 

これで本馬は重賞ウイナーの仲間入りとなりましたが、料的遺伝数値も豊富なタイプであり、母ラッキーダイスが2012、13シーズン連続不受胎による2シーズン空胎後の産駒であることから、母から生体エネルギーを充分に受け取っている良駒であり、適性舞台では今後も活躍が期待できるでしょう。

 

 

さて、このレースは今年で20回目ですが、ということは、新潟コースが左回りに生まれ変わって20年ということになります。

左回りに生まれ変わったことで、最後の直線は南西に向かって走ることとなり、時間帯によっては夕日が眩しい問題が有ろうに、よく左回りに変更したなと思いますが、開催季節の関係でしょうか、どうやら特段の問題は生じていないようです。

そしてこの千直というレースは、私が提唱している「血統ペース」の観点からは対応が難しいレースになると当初は想像していたものの、蓋を開ければ各馬挙って馬場の良い外ラチへ向かって集結し、馬群が出来るレースになっていることで私の心配は杞憂に終わっています。

私は、開設当初は欧州のスプリント戦のように、馬群が2~3か所にバラけてしまうレースを想像していたため、こうなると「血統ペース」とは異なる予想方法が必要になると診ておりましたが、この20年アンフェアな?馬場造りが続いており、このことで外ラチ有利が神格化されて馬群が密集しています。

 

そして、創設以降、毎年毎年今回の勝ち馬のような血統背景パターンを持つ馬が激走を続けており、この20年で何も変わっていない早くも化石のようなレースと化しています。

今年も勝ったジョーカナチャンがスタート直後の接触がありましたが二の脚でハナに立ち、昨年の覇者ライオンボスが2番手、1枠のラブカンプーがワープしたかのように外ラチ付近まで寄せて行ったのは驚きましたが、結局1~2着馬は行った行ったの結果に終わっています。

血統ペース的にも、ジョーカナチャンが逃げて作り出した Forli~ Hyperion系統に対応できる馬が1~4着までに入り、通常であればサポート要素である、逃げ馬の父+母父の組み合わせとなる 「父ミスプロ系+母父サンデー系」という組み合わせを診ても1~3着馬が該当しています。

 

私はこのレース、メルマガ「重賞分析極秘ファイル」にて配信した予想では、勝ったジョーカナチャンを本命評価、ライオンボスを対抗評価、そして9番人気ながら初の千直で3着と激走したビリーバーを単穴3番手に評価しておりました。

そして、ウマい馬券では1頭公開ということで単穴評価としたビリーバーを公開しましたが、その心は前出の2要件に該当する中で妙味ある存在だったからなのですが、良い公開だったと思います。

 

 

話は変わってそのウマい馬券ですが、この日曜日は先週のWIN5が令和初のキャリーオーバーになったことでニーズが高まると診て、WIN5対象レースを予想公開し、更に普段の多頭数評価ではなく、WIN1~4については、勝利が可能な存在と診た3~5頭に絞って公開しました。

実際に買い目を公開するにあたっては、3~5頭全ての単勝多点買いというわけにも行かず、連複などを公開しましたが、WIN1~4まではその3~5頭から勝ち馬が出ていることは今回の公開の趣旨・企画意図に沿った結果となり、安堵しているところです。

そして、最後のアイビスSDは1頭公開原則を貫いたため外れておりますが、前出のとおり、私のメルマガではジョーカナチャンを本命評価としておりました。

今後も機を見て企画してみたいと考えております。

 

 

 さて私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

先週は重賞が1つということで、アイビスSDを予想評価しました

前出のとおり、勝ったジョーカナチャンを本命評価、ライオンボスを対抗評価、そして9番人気ながら初の千直で3着と激走したビリーバーを3番手評価としており、読者様のお役に立てた内容だったと考えております。

 

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらはリステッドOP競争まで対象として買い目まで提供しております。

こちらは、アイビスSDを予想しましたが、馬連、ビリーバーからのワイド、同馬の複勝、三連複、三連単を的中することが出来ております。 

リステッドOP競争は印と買い目のみとなりますが、通算では良績を継続することができております。

的中の実績については、サイトで無料でご確認頂けますので、一度お試しいただけますと幸いに存じます。都合によりブログ内にリンクを貼ることができませんが、レジまぐ内にてご検索願います。

 

新型ウイルスは東京地方を中心にして全国的に感染者の増加が見られ、夏休みの時期に入っていますが慎重な行動を発出される状況にあり、個々の行動が問われる事態となっています。

他方では、一部で梅雨明けはしたものの、全国的に長引いて天候不順の気候が続いている印象があり、新型ウイルス対応との板挟みの状況にありますが、皆様におかれましては体調管理には十分に留意していただきたいと思います。

私も体調管理に気を付けながら、引き続き頑張って分析及び予想していきたいと考えております。

メルマガについてはリンクをブログ右側に貼っておりますので、有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 

今日はここまでです。

(仕事のご依頼はmonaka.sabao.88@gmail.comまでお願い致します)

 

 

函館2歳Sを振り返ります

ここでは、函館2歳Sを振り返ってみたいと思います。

 

函館2歳S

1着・リンゴアメ

マツリダゴッホ、形相遺伝として影響が強いのはと診ています。

ローテ的体力は料的遺伝3.25であり、激走後は中週程度は必要。

 

今年もダービーが終わり6月から新馬戦が開幕し、競馬関係者にとっては新年を迎え新たな戦いが始まっているところですが、今年も早くも2歳重賞が始まり、一年があっという間に過ぎて行きます。

その開幕戦となった今年のこのレースは、前走の走りから圧倒的1番人気に押されたモンファボリが大外から果敢に先行するハイペースとなり、そのモンファボリは早々に失速し、他に先行していた2頭が粘るところに差し追込み勢が迫るという、大人のレースのような迫力あるゴール前となりました。

勝った本馬は、新馬戦も今回も道中はまだまだ子供という感じのレースぶりですが、最後は良いスピードを見せて鋭く迫る脚を披露し、世代初重賞勝利を飾りました。

 

本馬の形相遺伝の対象と診ている母マイネデセールについて、ご存知の方もいらっしゃることでしょう。

2歳6月に早々とデビューしましたが新馬戦は2着、未勝利を勝ち上がったのは実に6戦目でしたが、続く7戦目カンナSを勝利して阪神JFに参戦するも17着大敗、3歳は全休で4歳になって4戦しましたが大敗続きとなり、12戦2勝の戦績で繁殖入りしています。

今一つ判然としないことから、更にこのマイネデセールを調べてみると、その父マイネルラヴを形相遺伝対象としていることが分かります。

このマイネルラヴについては皆さんも良くご存知のことでしょう。23戦5勝の戦績で、2歳時はG1朝日杯2着、3歳秋にはセントウルSを制すると、当時年末施行だったスプリンターズSでは国内無双のタイキシャトルを下す大仕事を成し遂げ、G1馬の仲間入りを果たしたスプリンターです。

しかし、古馬になるとシルクロードSで勝利を挙げていますが、11戦1勝と苦戦を強いられ、馬券圏内もその1勝のみという戦績で、2~3歳時がピークと言える内容でした。

 

このマイネルラヴは、その戦績でもわかるように米国産の所謂早熟タイプですが、種牡馬になって排出した産駒たちも、一部を除いて総じて同様の傾向があり、2~3歳時に活躍した傾向があります。

また、このマイネルラヴ及びその先祖を形相遺伝対象とする馬も同様の傾向があり、最近の例ではCBC賞を逃げ切ったラブカンプーもこれに当てはまります。

ラブカンプーは2歳夏から稼働し、3歳春から夏に重賞戦線で活躍し、そして秋にはスプリンターズS2着と活躍しましたが、古馬になってからは大不振に陥り、前走の逃げ切りによる久々の勝利には驚きました。

ちなみに、一部の産駒を除いてと述べましたが、前回このブログでも触れましたが、所謂在来牝系の出身の産駒たちについては、古馬になってからも活躍できている傾向があります。

そして、このような傾向は、他の早熟系種牡馬の産駒にも同様の傾向が診られますので、ここは区別が必要なポイントです。

 

話を本馬に戻しますが、本馬は母マイネデセールが2016年種付け不受胎による空胎後の産駒ということで良駒であり、前出のような形相遺伝背景を持つことから診て、やはり2~3歳時に短距離路線で活躍するタイプであり、将来的には酷使して疲弊させることなく、若い段階で繁殖に入ったほうが良いと診ます。

 

 

それにしても、このレースは毎年述べていると思いますが、人間に例えて言えば、保育園の運動会のようなものと言えます。

そのため、成長度が早くて所謂おませな馬が毎年好走する傾向があります。

今年は、当日馬体重が3位だったルーチェドーロが2着、3~4着馬は1月生まれ、昨年は中央馬で馬体重1位のビアンフェが勝利し、一昨年は唯一のマル外で馬体重も1位タイだったアスターペガサスが勝利し、同じく馬体重1位タイだったカルリーノが3着という具合です。

成長度が早いと診る要素としては、馬体重が大きい、マル外、誕生日が早いという要素や、前出の馬体重でも牡馬と牝馬は違いますので、牝馬ながら馬体重が大きいということも挙げられます。このレースの過去5年程度を振り返っても、毎年いずれかの要素に該当する馬が少なくとも一頭は3着以内に好走しています。

また、経験値が浅い仔馬ですから、同じ舞台を経験していることはアドバンテージになるでしょう。このような考え方は今後も使えるものと思います。

 

 

それから、単勝1.5倍の圧倒的1番人気に押されながら13着と大敗したモンファボリについて、陣営からは敗因が分からないという趣旨のコメントが出ています。

私は本馬の敗因について、血統ペースは適合しており、血統背景的な不安材料も無かったことから、前走のレコード駆けの反動に因るものと診ています。

本馬は新馬戦において、函館芝1200mの2歳コースレコードを更新するタイムで勝利しており、当然にして、近年の函館札幌の芝の高速化がアシストとなっているのですが、仔馬時や若駒時の成長過程期におけるレコード駆けのダメージは大きく、特に芝でレコード駆けした馬のその後が冴えない状況があります。

近年の高速化では、函館芝1800mの2歳コースレコードを出したウィクトーリアは、次走札幌2歳Sで2番人気に押されながら勝ち馬から1.3秒差の7着、2勝目はレコード駆けの新馬から7か月後に挙げています。

また、函館芝1200mの3歳以上コースレコードを3歳夏に叩き出したジューヌエコールは、次走スワンS12着以降、二桁着順が続きました。

札幌の芝でも同様な傾向が見られており、古馬にしてもそうですが、近年の高速化している芝でレコードを出すことのその後の影響が窺えます。

 

特に本馬は、馬体重410kg台という牝馬にしても小柄であり、当日は420kgでしたが、まだまだこれから成長が促される時期ですので、このダメージは長引くのではないかと診ます。

 

 

私はこのレースについて、メルマガ「重賞分析極秘ファイル」では2歳G3重賞ということで配信対象としていませんので、ウマい馬券にて公開いたしました。

4番人気ルーチェドーロを本命評価としましたが惜しくも2着、3~4着馬も評価を付しましたが、勝ち馬を評価することが出来ませんでした。

昨年はウマい馬券にて夏の2歳重賞全的中を達成し、今年も秘かに狙っていたのですが、早くも不的中となってしまいました。

 

 

 さて私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

先週は2歳重賞はG1のみ配信対象としていることから、函館記念と中京記念を予想評価しました

函館記念では3番人気3着バイオスパークを本命評価としましたが、1~2着馬までは評価しきれませんでした。

そして中京記念では1番人気ギルデッドミラーを本命評価、9番人気3着エントシャイデンを対抗評価、6番人気2着ラセットを3番手評価としましたが、勝ち馬までは評価しきれませんでした。

ちなみに、ウマい馬券での1頭限定公開は、函館記念は3番手評価ニシノデイジー、中京記念は穴評価ディメンシオンでしたが、いずれも不発となりました。

 

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらはリステッドOP競争まで対象として買い目まで提供しております。

こちらは、前出の重賞2レース及びジュライSと福島テレビOPを予想しましたが、中京記念では2~3着のワイドを的中、ジュライSと福島テレビOPでは馬連と3連複を的中することが出来ております。 

リステッドOP競争は印と買い目のみとなりますが、通算では良績を継続することができております。

的中の実績については、サイトで無料でご確認頂けますので、一度お試しいただけますと幸いに存じます。都合によりブログ内にリンクを貼ることができませんが、レジまぐ内にてご検索願います。

 

新型ウイルスは東京地方を中心に再び感染者の増加が見られ、東京地方への行き来を慎重にするよう発出される状況にあり、個々の行動が問われる事態となっています。

他方では、一部で梅雨明けはしたものの、全国的に長引いて天候不順の気候が続いている印象があり、新型ウイルス対応との板挟みの状況にありますが、皆様におかれましては体調管理には十分に留意していただきたいと思います。

私も体調管理に気を付けながら、引き続き頑張って分析及び予想していきたいと考えております。

メルマガについてはリンクをブログ右側に貼っておりますので、有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 

今日はここまでです。

(仕事のご依頼はmonaka.sabao.88@gmail.comまでお願い致します)

 

プロキオンSの振り返り & JDDを少々

ここではまずプロキオンSを振り返ります。

そして、地方交流JDDのカフェファラオについて少々触れたいと思います。

 

プロキオンS

1着・サンライズノヴァ

父ゴールドアリュール、形相遺伝として影響が強いのは母と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝4.75であり、激走後は中3週程度は必要。

 

ダービーが終わり、夏競馬を迎えると馬のセリやPOGの季節に入りますが、馬産地ではすっかりお馴染みとなったセレクトセールが今週13~14日に行われ、昨年は驚異的なセリ実績を叩き出したものの、今年はコロナ禍の影響が経済にも影響を与えていることから、取引は停滞するのではと心配されましたが、さすがに昨年には及ばないものの、コロナ禍の最中に有りながら活況と言える購買になっているようです。

これはおそらく、昨年相次いで亡くなった巨星2頭の残り少ない産駒が上場され、これを巡る攻防がセリ全体を押し上げているものと診ます。

コロナ禍による閑古鳥状態にならなかったのは競馬界全体にとって大きな支えであり、意欲あるホースマンに拍手を送りたいと思います。

 

さて、今年のこのレースは普段の中京開催から以前の阪神開催に戻りましたが、勢いに乗っている組ではなく、G1実績組が上位独占という結果となりました。

それにしても、勝ち馬は帝王賞で選出されずに仕方なく?参戦してきましたが、不向きと診られた舞台で酷量を背負って圧巻の差し切り勝ちを収めています。

 

 

本馬の形相遺伝対象と診ている母ブライトサファイヤは、現役時は中央デビューも7戦0勝で地方へ転出、園田・姫路で18戦4勝という成績で終わっています。

半弟にG1馬サンライズバッカスがいる点から診て今一つピンと来ないので、更にこのブライトサファイヤを調べてみると、母母父サーペンフロの母 Running Blueを形相遺伝対象としていることが分かります。

この Running Blueは英国で15戦6勝という成績で、英1000ギニー3着や11F戦のリングフィールドオークスTRの勝利等があることから診て、欧州型のマイル~中距離を距離適性とするタイプと診られます。

ということは、母ブライトサファイヤは、中央でも地方でも短い距離や小回りばかり使われていましたが、本質的には広いコースや距離を延ばす方が向くタイプだったと診られ、使われ方次第では違った成績になっていたと診られます。

これらのことから診て、本馬はダートで活躍しG1南部杯も制していますが、本場米国的な先行押し切りというタイプの走りではなく、差し追い込み型の走りとなっているのは、このような欧州型の形相遺伝背景を持つことに由来すると診ています。

 

これまでの本馬の戦績は左回りに特化した使われ方をしていますが、これは陣営が本馬の大跳びの走りから東京コースの長い直線を求めていると診られますが、血統的には正しい起用と診ており、欧州型であることからサウスポーではないのですが、右回りに適した舞台設定やレースが無いということで使われなかったと診ます。

今回実に2年7か月ぶりという久々の右回り戦で阪神1400mという舞台はさすがに厳しいのではないかと診られましたが、最後方から伸びて対応して見せたのはさすがG1馬の走りでした。

それでも今回はやはり距離は短い印象があり、血統的には2000m程度のレースでも難無く対応可能であり、その際は好位からの運びも可能と診ます。

 

そして本馬と言えば、私はやはりこの牝系に目が行ってしまいます。

カタカナ表記の母が8代続いて9代目のダイシングが米国から輸入された繁殖ですが、現在の血統評論の中では在来牝系として扱われているようです。

そしてこの在来牝系については、今年もシーズンを迎えた夏競馬に強いと言われており、これからのシーズン耳にする機会が多くなります。

一般的に、在来牝系が夏競馬で活躍できる要因としては、日本の夏を何世代にも渡って経験していることで、日本特有の高温多湿な環境に順応できていること、野芝開催が多くなることで、昔の施行馬場に近くなることなどが挙げられています。

 

私は在来牝系には2種類あると診ており、本来の在来牝系は、三菱財閥系だった小岩井農場が国策レベルの巨額を投入し、明治末期に英国から導入した20頭の繁殖から広まった牝系を本来の在来牝系と診ています。

この当時の馬と言えば、一般的には農耕馬や荷役馬、そして戦車や装甲車と同様の軍馬でしたが、日清・日露戦争で日本の従来の軍馬が劣っていることを痛感したことを契機に、軍需産業で一大勢力を誇っていた三菱財閥が英国からの繁殖の導入に動き、日本競馬の歴史が軍馬の育成と密接にリンクしていたことについては、ご存知の方も多いことでしょう。

 

この小岩井農場の馬産は、同じ岩手・南部藩の馬産ノウハウと繋がっていたとされていますが、その南部藩の馬産は、種付けは空胎後にしか行わないことを藩の規則として定めて連産は禁止しており、この方法で堅牢で良質な南部馬を生産していました。

この定めは、イタリアの名馬産家フェデリコ・テシオ氏が拘った空胎後にしか種付けしない馬産方法と共通していますが、空胎期間を設けることは、繁殖が仔に与えるエネルギーが充電され、体質が優れた良質の仔を輩出できるということの他に、近親配合の弊害も除去できるというメリットが多い生産方法と言えます。

 

一般的に在来牝系の特徴として、タフで丈夫、逞しくて厳しいレースでもへこたれない等といった表現をされることがありますが、これらは皆、この馬産方法によって紡がれた良質のボトムラインに由来するものであり、夏に強いと言われるのは、環境の変化にも紡がれた強い体質で対応可能になっているということになります。

 

その一方、現在の馬産は経済性優先で連産は当然となっていますが、連産することは繁殖のエネルギーが充填される期間が無い状態で仔を次々に輩出することとなり、馬質は落ち、体力的に弱い馬が輩出されることとなります。

そして、これは決して馬産に限ったことではありません。

人間においては、古くから「年子は避けなさい」と言われ、現在は少子化で死語となりつつありますが、体質が弱い子が生まれてくることを避ける意味があります。

また、農業における畑の連作障害も同様と考えられ、数年に一度畑を休ませる生産方法は、良質の農産物を得るための常識となっています。

 

本馬は、私の定義では本来の在来牝系ではなく、非小岩井という意味で準在来牝系の出身となりますが、米国から輸入されたダイシングを基礎とするこの牝系からは、本馬の他にも女傑メジロカーラやサンライズバッカス、キョウトシチーなどG1でも活躍した良駒が輩出されており、長らく日本に土着することで在来牝系的な役割を果たしています。

そう言えば、本馬もサンライズバッカスも空胎後の産駒であり、折しも馬のセールの時期となっていますが、もしも私が買う立場にあるならば、空胎後の仔や初仔に目が行くのは当然です。

 

 

それから、2番人気に押されながら10着に敗れたサクセスエナジーについて、連勝中の勢いもあり評価を受けていましたが、先行力が持ち味ながらテンから進んで行かず、陣営からは敗因が分からない趣旨のコメントが出ています。

私に言わせれば、本馬の敗因は簡単であり、他馬に対するコンプレックスと血統ペース不適合によるものと診ます。

 

本馬はこのレースに3年連続の参戦となりましたが、昨年は最後の直線でアルクトスとミッキーワイルドに挟まれる形で進路が塞がって大敗、この事象により、両馬に対してコンプレックスが生じていました。

今回はそのレースからちょうど1年経ちましたが、馬の記憶は概ね1年程度とされており、今年も参戦してきたミッキーワイルドに対するコンプレックスという点で、まだ記憶が残っていたものと診ます。

そして、3前走コーラルSの最後の直線において、2番手から抜け出して押し切りを図ろうとしたところで最後の最後にレッドルゼルに交わされてしまい、この負け方により同馬に対してコンプレックスが生じていたと診ていました。

更に、4前走地方交流黒船賞では今回と同じラプタスが逃げる展開でしたが、2番手追走も血統ペースが合わないことにより最後は大きく突き放される3着となり、追いかけ迫った相手に突き放されるという事象でもコンプレックスが生じていたと診ます。

 

ということで、今回の本馬は、メンバー構成から走れる要素が無いと言っていい状況にあり大敗も仕方ありません。敗因ははっきりしていますので、仕切り直しです。

私はこのレースのメルマガ配信予想においてこれらの不安材料について指摘し、これらが脚枷になると診てヒモ穴評価まで落としておりました。

 

 

さて、話は変わりまして、先週行われたJDDについて少々触れたいと思います。

このレースは、ユニコーンSで快勝したカフェファラオが単勝1.1倍の圧倒的1番人気に押されましたが、勝ち馬から2秒5も突き放される7着大敗となりました。

私はこのブログのユニコーンSの振り返りの際、今回のJDD参戦については以下のように述べておりました。

 

<以下転載文>

 どうやら本馬は、地方交流重賞JDDに登録しているとのことで、仮に出走すると今年は日程の都合でローテーションは中1.5週となります。

 血統的に距離適性は問題はないものの、本馬の料的遺伝の観点からはキツいローテとなるのは確かです。

 それでも、前走と前々走の間には4か月間隔があること、まだデビュー3戦しか走っていないことを考慮すると、中間に時計を出さない程度の調整に専念すれば今回に限っては対応可能と診ますが、仮に計時するような調整となると、今回のような走りは難しくなると診ます。

 

 <転載文ここまで>

 

 私は、本馬の料的遺伝数値4.50という並みの体力から診て、好走には中間に時計を出さないことを付しておりましたが、中間の調整は普段と同じ5F追いであり、普段よりやや緩めでしたが時計を出す内容となりました。

 

 <ユニコーンからJDDまでの中間調教>

 7月4日 美南W 不良 68.5 53.9 40.3 12.6 馬なり 

 

 そして結果は皆さんご存知のとおり、ただでさえ本馬には過酷なローテであり、その上僅かに充電出来た体力すら調教で使い果たしてしまい、結局ガス欠のまま出走したことになります。

 陣営は敗因を内枠やコース上の轍、初ナイターなどに求めているようですが、その様な要因でここまで大敗するとは考えられず、陣営は唯一にして最大の敗因である参戦を決めた責任をスルーしているように見えます。

 本馬は高能力の持ち主であり、これで終わるような存在ではありませんので、しっかり充電して秋以降に備えてほしいと思います。

 

 

 さて私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

先週は、プロキオンSと七夕賞を予想評価しました。

プロキオンSでは、ラプタスの逃げを想定した上で同馬を本命評価、9番人気3着ヤマニンアンプリメを対抗評価としましたが、勝ち馬サンライズノヴァについては、血統ペースは適合していたものの、舞台適性面で厳しいと診たのですが、さすがG1馬という走りでした。

ウマい馬券では、対抗評価としたヤマニンアンプリメを1頭公開としましたが、良い公開だったと思います。9番人気馬を対抗評価できた理由はここでは秘匿します。

そして七夕賞では、ジナンボーの逃げを想定した上で勝ったクレッシェンドラヴを本命評価としましたが、血統ペースが変わったことで浮上した2~3着馬を評価することが出来ませんでした。

 

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こちらは、前出の重賞2レース及びマリーンSを予想しましたが、冴えない結果となってしまいました。

特にマリーンSは、厚めに勝負しましたが、何と想定逃げ馬リアンヴェリテが逃げられないという意外な展開となってしまい、相手として評価した1~3着馬タテ目決着という、歯ぎしりが止まらないような結果となりました。

先週は冴えない結果となってしまいましたが、当メルマガは通算では良績を継続することができております。

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新型ウイルスに伴う緊急事態宣言が全国解除されて以降、東京地方を中心に再び感染者の増加がみられ、東京地方への行き来を慎重にするよう発出される状況にあり、個々の行動が問われる事態となっています。

他方では、全国各地で豪雨被害が発生しており、避難行動と新型ウイルス対応との板挟みの状況にありますが、皆様におかれましては体調管理には十分に留意していただきたいと思います。

私も体調管理に気を付けながら、引き続き頑張って分析及び予想していきたいと考えております。

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今日はここまでです。

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ラジオNIKKEI賞を振り返ります

ここでは、ラジオNIKKEI賞などを振り返ってみたいと思います。

 

ラジオNIKKEI賞

1着・バビット

父ナカヤマフェスタ、形相遺伝として影響が強いのは母父と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝3.50であり、激走後は中6週程度は必要。

 

今年の競馬も東は主場が東京から福島に変わり、いよいよ夏競馬が本格化となりましたが、福島は開幕週から前残りが目立ちました。

このレースは、毎年のように秋の飛躍へ向けて・・と言われていますが、3歳秋戦線で活躍できるような存在は少なく、一昨年のフィエールマンなどは逆に何故このレースを使うのか、というタイプで高能力を示しながら2着に終わっており、本質はクラシック戦線では通用しないメンバーによる適性比べという一戦です。

今年は逃げ馬が乱立するメンバー構成で、小回りながら前崩れの追い込み決着になるのかと診られましたが、終わってみれば、前残りイン残りという単純な結果となり、勝った本馬は鞍上が急遽乗り替わりとなりましたが、終わってみれば2着に5馬身差をつける圧逃でした。

 

本馬の形相遺伝対象と診ている母父タイキシャトルについては、現役時の活躍をご記憶の方も多いことでしょう。

米国の Taikifarm生産馬の所謂マル外馬で、現在の年齢表記で3歳の4月になってダートでデビューし、ユニコーンSの勝利もありましたが、3歳秋には芝に挑戦してスワンS~マイルCS~当時年末開催だったスプリンターズSをあっさり3連勝、古馬になっても連勝は止まらず、安田記念を豪雨の中の極悪不良馬場で圧勝すると、国内に敵はいないとばかりに仏国遠征ジャック・ル・マロア賞に参戦、現地で1番人気に押されて勝利し、日仏で13戦11勝という凄まじい成績を残しました。

戦績からは典型的なマイラーという走りであり、スプリンターズSの勝利もありますが血統的には本質的に短い印象があり、これは高い走行性能で勝利したものと解釈すべきです。

タイキシャトルが母母 Muffitysを経由して サセックスSやセントジェイムズパレスS勝利がある Roan Rocket~ 仏2000ギニーやジャック・ル・マロア賞勝利がある Buisson Ardentに辿り着くという形相遺伝背景を持つことから診ても、やはりマイラーと診るべきです。

 

本馬はこのような形相遺伝背景を持つことから、父にナカヤマフェスタを迎えたことで少々距離適性を伸ばしているようですが、それでも距離適性はマイルを中心にしたタイプであり、距離延長は2000mまでのタイプと診ます。

陣営からは秋は菊花賞を目指すというコメントがあるようですが、これは正直に言ってオーバーディスタンスと診ます。

私の予想方法的には、菊花賞で典型的な逃げ馬が現れたことは助かるのですが、やはりマイル戦線を中心に路線検討されるほうが良いと診ます。

 

 

さて、ここで私がこのレースを血統ペース的にどのように診たか、ということについて触れたいと思います。

私の予想は、まず出走各馬について中島理論に基づく血統解釈を行い、各馬の形相遺伝対象を診ます。

そして、想定逃げ馬が逃げることによって作り出す「血統ペース」について、逃げ馬の形相遺伝対象から診ます。

それから、逃げ馬以外の出走馬がこの「血統ペース」に適合できるかどうかについて診ます。

この時点で逃げ馬が作り出す「血統ペース」に適合できないと診断された馬は、例えて言えば「予選落ち」の存在となります。

そして適合できると診断された「決勝リーグ進出」と言える出走馬について、血統ペースの適合具合、血統的舞台適性、ローテ的体力(料的遺伝)、コンプレックスの有無、牝馬であれば体調面、休み明けについては磁場変動の状態、シーズンによって古馬戦であれば牡馬の闘争本能などについて診ます。

 

ここでは、「どの馬が予選敗退で決勝リーグ進出なのか」という段階について進めてみます。

   逃げ馬:バビット

     父:ナカヤマフェスタ、形相遺伝対象:母父

     逃げて作り出す血統ペース

      形相遺伝対象から Hail to Reason系統のペース

 

そして、バビットが逃げて作り出す血統ペースへの適合判定について、逃げ馬以外の計11頭について以下のような診断となります。

なお、各馬の形相遺伝対象などについては、メルマガ内容のネタバレに繋がることから、詳細部分については割愛しています。

 

 <適合できる馬A>

   該当馬ナシ

 <適合できる馬B>

   該当馬ナシ

 <適合できる馬C>

   パラスアテナ   父ルーラーシップ、形相遺伝 Pharis系統

   ディープキング  父ディープインパクト、形相遺伝 Hampton系統

   パンサラッサ   父ロードカナロア0遺伝化、形相遺伝 Teddy系統

 <適合していない馬だがキャンセル待ち可>

   サクラトゥジュール  父ネオユニヴァース、母父 Roberto系統

 <全く適合していない馬>

   その他7頭

 

適合できる馬をABCの3段階としていますが、逃げ馬の形相遺伝系統に近ければ近い程、適合程度が上がることになります。

しかし、今回のメンバー構成からは適合レベルがABに該当する存在は無く、親和性から適合できるC判定が3頭となります。

それから、キャンセル待ちとして扱っている馬は「適合できる馬」に前出のような走らない不安材料が生じている場合に、空いた椅子の順番が回ってきて繰り上がる可能性がある馬です。

これは、形相遺伝系統は適合していないものの、父+母父の組み合わせが逃げ馬と相似関係を示している場合などがあり、弱い適合具合となることからキャンセル待ちとして扱います。今回で言えば、父サンデー系+母父 Hail to Reason系統の組み合わせになります。

そして、全く適合していない馬となった7頭は、キャンセル待ち対象にもならず、予選敗退となります。

 

レース結果は、逃げて血統ペースを作ったバビットが1着、適合できる馬Cの3頭が2~4着となり、逃げ馬を含めた血統ペース適合馬4頭がそのまま順当に1~4着馬となり、キャンセル待ち馬は6着に終わっています。

バビットが逃げ切り勝ちを収めることが出来たのは、バビット自身のパフォーマンスが良かったのは勿論ですが、血統ペース適合レベルのAB判定馬が不在だったことも大きかったと診ます。

一般的に逃げ馬が残れるのか潰れるのかについて、このようなケースでは、自分自身との戦いにさえ勝てれば、逃げ馬が残れるケースと言えます。

 

残念ながら、私はこのレースの想定逃げ馬をベレヌスと設定した上でサクラトゥジュールを本命としましたが、作り出される血統ペースが全く変わってしまい、予想を的中させることはできませんでした。

それでも、レースが実際の血統ペースどおりの決着になったことについては納得しており、今回のような逃げ馬乱立の際の選定の難しさを改めて感じます。

これは冗談ですが、1コーナーを過ぎたところで馬券を買うことが出来れば、難なく良績を挙げることが出来るのですが・・。


それにしても、この日のメインレースは3場とも逃げ切り勝ち、海外に目を転ずれば、エクリプスSも英ダービーも逃げ切り勝ちという、やけに逃げ切り勝ちが目立つ週末となりました。

 

エクリプスSでは Ghaiyyathが逃げ切り勝ちを収め、2着は女傑 Enableという結果となりましたが、昨年の凱旋門賞でも Ghaiyyathが逃げ、3連覇の偉業を目指した女傑 Enableが2着に敗れるという結果となっています。

これは、Ghaiyyathが逃げて作り出す Galileo~ Sadler's Wellsの血統ペースに対し、Enableは父の系統が適合するという、血統ペース的にはズレた適合具合となっており、このことが走りずらさに繋がっていると診ます。

欧州現役屈指の能力をもって2着に来てはいますが、目指す凱旋門賞でも再戦しそうであり、Enable陣営にとっては、Ghaiyyathのハナを叩くラビットを用意するなど、勝利を収めるには対策が必要となるでしょう。

 

 また、英ダービーでは、A・オブライエン厩舎6頭出しのラビット役だった8番人気 Serpentineが後続に影をも踏ませぬ逃げ切り勝ちを収めていますが、本来は陣営の主力格である3番人気 Russian Emperorや4番人気 Mogulの先導役として出走したわけで、なぜこのような結果になったかと言えば、前出の主力格にとって Serpentineが逃げて作り出した血統ペースが合わなかったことに尽きます。

 欧州では厩舎戦術としてのラビット作戦が認められており、競馬施行規則上、勝利する意思がない馬の出走が認められていますが、今回の英ダービーの結果は、ラビットを単に出走させれば良いという訳ではなく、ラビットが作り出す血統ペースが主力格にとって適合しているか否かを見極めることが重要と診ます。

 

 

 さて私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

先週は、ラジオNIKKEI賞とCBC賞を予想評価しました。

ラジオNIKKEI賞では、ベレヌスの逃げを想定した上で4番人気サクラトゥジュールを本命評価、1番人気パラスアテナ、2番人気グレイトオーサーを無印評価として攻めましたが、全く異なる血統ペースとなってしまいました。

そしてCBC賞では、グランドロワの逃げを想定した上で8番人気ディメンシオンを本命評価としましたが、こちらも全く異なる血統ペースとなってしまいました。

 

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらはリステッドOP競争まで対象として買い目まで提供しております。

こちらは、巴賞を見送って前出の重賞2レースを予想しましたが、冴えない結果となってしまいました。

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新型ウイルスに伴う緊急事態宣言が全国解除されて以降、東京地方を中心に再び感染者の増加がみられ、東京地方への行き来を慎重にするよう発出される状況にあり、個々の行動が問われる事態となっています。

他方では、九州地方を中心に豪雨被害が発生しており、避難行動と新型ウイルス対応との板挟みの状況にありますが、皆様におかれましては体調管理には十分に留意していただきたいと思います。

私も体調管理に気を付けながら、引き続き頑張って分析及び予想していきたいと考えております。

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今日はここまでです。

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