競馬の核心!血統ペース理論!

私が編み出した「血統ペース理論」を基にレース考察などを展開するブログです。

私が故・中島国治氏の血統理論をベースに編み出した予想理論が「血統ペース理論」です。 端的に言えば、「逃げ馬が自身の血統構成から作り出す血統的なペース・流れ」がレースを支配し、このペース・流れに適合する馬たちによってレースが決するというものです。 実際のレース予想の際はこの「血統ペース」の他にも、各馬の持つローテ的体力の大小からの絞り込みや、各馬の対戦によっておこるコンプレックスも予想に取り入れて絞り込みます。 昨今ではラップ分析系の予想が隆盛のようですが、一般に言われるスローペースやハイペース、テン3ハロンや上り3ハロンといった時計だけではない「血統というペース・流れ」がレースを支配していることを感じてみませんか。

2021年07月

アイビスサマーダッシュを振り返ります

ここでは、アイビスサマーダッシュを振り返ってみたいと思います。

 

アイビスサマーダッシュ

1着・オールアットワンス

マクフィ、形相遺伝として影響が強いのは母母の母と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝4.75であり、激走後は中3~4週程度は必要。

 

一年延期となっていた東京オリンピックがついに開幕しました。

世界的に新型ウイルスの渦中という過酷な状況の中、開催そのものを厳しく批判するメディアや意見がありますが、いざ始まってみれば、開会式の中継は高視聴率を稼ぎ、批判的だったメディアも競技を平然と取り上げ、メダルの行方を巡って注目が集まることからすると、随分と時流に流されやすく、随分と節操が無いように感じます。

 

注目度では完全に端に追いやられたような競馬ですが、レース番組もオリンピック開催に伴う特別編成の2場開催で手薄となり、真夏の炎天下でも頑張って走っている馬や関係者が不憫に思えてしまいます。

 

さて、今夏も新潟が開幕したことで夏本番を感じるようになりましたが、新潟春開催が異例の連続開催となったことで芝が荒廃し、その回復状況が懸念されましたが、開幕すればレコードが出るような馬場でした。

馬場造園課の発表によると、大幅に芝を張り替えたことで、芝が生え揃っていない部分があるとのことでしたが、野芝特有の地下茎ネットワークはしっかり生育していたようで、高温続きもあって馬場造園課の希望どおり?の高速リンクとなっています。

 

夏の新潟の代表的なこのレースは、あまりにも特殊な舞台であることからリピーターが多く、春のこの舞台の韋駄天Sがそのまま前哨戦になってしまうネタバレ感が強かったものの、今年の韋駄天Sは連続開催最終週に行われたことで異質なレースとなり、今年は重賞にリンクしませんでしたが、これは馬場状態が全てでしょう。

レースはいつもどおりの外ラチ殺到となりましたが、勝った本馬は外枠から積極的に運び、早くも中盤からは後続を突き放してライオンボスとの一騎打ちとなりましたが、斤量差もありましたがこれをあっさり制し、重賞初勝利を好タイムで飾っています。

 

本馬の形相遺伝対象と診ている Dancing Tributeは米国産ですが2歳時に英国でデビューし、2~3歳時に英仏国で7戦3勝、4歳時に米国で1戦1勝という戦績があります。

G1レースは2歳牝馬限定の英チェヴァリーパークS2着があるものの、これ以外に参戦は無く、他にG2ビスキーコニャックチャレンジS2着がある程度の若駒時代を中心とした成績でしたが、1200~1600mに良績があったこと、その父 Nureyevのマッシモの遺伝活性値を受けていることから診て、戦績どおりにマイルまでに適性があったタイプと診ます。

 

本馬は前走1200m戦から距離を短縮、1000m競馬で重賞初制覇となり、この距離に適性があるように見えますが、前出の形相遺伝背景からはマイルまでの距離に適性があるタイプであり、決して1000mに限ったタイプではないと診ます。

 

本馬の走りは、コーナーリングが不器用であることは予想の段階から頻繁に指摘されていましたが、前出のとおり形相遺伝背景が Nureyevの影響が強い背景にあることから、Nureyevの特徴である欧州型ストライド走法が表れており、このような欧州型の形相遺伝背景を持つタイプは、本馬に限らずトラックコースを不得手にすることは血の宿命でもあります。

 

今回の勝利は直線のみの舞台でコーナーリングを気にすることなく伸び伸びと走ることができたことが大きく、この血が急坂を苦にする傾向があることから、平坦コースも向きました。

前走の葵Sでは、直線が長い舞台は良かったものの直線の急坂は向かず、ゴール前で伸びそうで伸びきれなかった走りにも表れていましたが、それでも3着を確保した走りは高能力を示したものと診ます。

 

なお、本馬は小回り急坂の中山1200mカンナSの勝利がありますが、これは2歳9月という血統面が表出する前の仔馬時代の走りであり、現在では中山のような舞台は苦にするタイプと診ます。

頻繁にメディアで見聞きするのは、仔馬時代の走りと成馬になってからの走りを同一に扱ってしまう解釈です。

2歳時に勝利している舞台だから問題ないとか、2歳時に道悪で勝利しているから大丈夫などの解釈ですが、人間でも幼児期と大人では違うことは理解できるでしょうに、

当然の見解として広まっているのが不思議に感じます。

もちろん、仔馬時代の実績が成馬になってからの実績に結びついている馬もいますが、基本的には別物として扱うのが正当と診ます。

 

今後の本馬がサマースプリントに参戦するかはわかりませんが、これまで述べてきたような血統背景に留意すれば、良績を重ねることも可能と診ます。

なお、マイルまでなら血統的距離適性の範囲内であることから、先行だけではなく控える競馬を試してみることを陣営にはお勧めします。

 

 

それから、14番人気で3着と好走したバカラクイーンについて、このレースを内容面で大いに盛り上げたのは、1番ゲートから一直線に最内のコースを選択した本馬でしょう。

この舞台では、普段走らない馬場の良い外ラチ沿いを巡って殺到するレースとなりますが、本馬は1枠1番からロス無く内ラチ沿いを走って3着を確保、陣営の指示だったそうですが、開幕週で内ラチ沿いも馬場が良く好判断となりました。

 

私は、このレースの開設当初は、欧州のスプリント戦のように馬群が2~3か所にバラけてしまうレースを想像していたため、こうなると「血統ペース」とは異なる予想方法が必要になると診ておりましたが、蓋を開ければ、毎度毎度外ラチ殺到で馬群ができることから「血統ペース」の概念を当てはめることができましたが、今回のような走りは今後も模倣されるものと診られ、特に開幕週では考え直す必要もあると診ます。

 

ちなみに、私がメルマガ配信したこのレースの予想では、血統ペースを作り出す想定逃げ馬をライオンボスに設定した上で、本命評価をオールアットワンス、ライオンボスは3番手評価とし、3着の本馬については、血統ペース適合ランクC評価としてペース適合を示す評価をしておりましたが、1枠1番を考慮し最終評価からは外しておりました。

 

 

さて、その私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらは重賞にリステッドOPまで対象を広げて、買い目まで提供しております。

先週はアイビスサマーダッシュと条件戦の越後Sを予想しましたが、アイビスサマーダッシュでは前出のとおり勝利したオールアットワンスを本命評価とし、ライオンボスは3番手評価、特選穴馬として11番人気のトキメキを4番手評価としましたが、穴馬はあと一歩で機能しませんでした。

メルマガ予想的中の実績については、サイトで無料でご確認頂けますので、一度お試しいただけますと幸いに存じます。都合によりブログ内にリンクを貼ることができませんが、レジまぐ内にてご検索願います。

 

新型ウイルス対応に奔走する毎日が続く中、1年延期となっていた東京オリンピックが開催される時候となりました。

世界的にワクチン接種が進んでいる一方で、新型ウイルスの変異株を中心に世界的に感染者数が増加傾向にありますが、感染症対策の行動様式を徹底できるか否かの人間力が問われているような側面も伴っており、全く油断なりません。

真夏の猛暑に見舞われ、二重三重に体調管理が大変ではありますが、皆様におかれましては健康管理には留意いただき、夏競馬を楽しんでいただきたいと思います。

メルマガについてはリンクをブログ右側に貼っておりますので、有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 

今日はここまでです。

(仕事のご依頼はmonaka.sabao.88@gmail.comまでお願い致します)

函館記念を振り返ります

先週は以前から述べているような事情により休載となり、誠に申し訳ありません。

ここでは、函館記念を振り返ってみたいと思います。

 

函館記念

1着・トーセンスーリヤ

ローエングリン、形相遺伝として影響が強いのは父と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝4.00であり、激走後は中週程度は必要。

 

荒れるレースの代名詞とされるこのレースですが、今年はダートG1馬の参戦により注目を集め、レース売り上げも前年比9億円増となったそうですが、肝心の1番人気は馬群に沈み、2~3着は人気薄が入ったことでレースの面目?を保ちました。

レースはスタートから前の2頭が引っ張る展開で前半5F通過58.5秒とやや速いペースで進み、好位から運んだ本馬が最後は一頭違う走りを見せて快勝しましたが、上位入線馬はタイトな流れを好む血統やスタミナ要素がある血統、中長距離実績を持つ馬で占められました。

この競馬場は起伏の無い競馬場ではありますが、皆さんもご存知のとおり、コース全体が傾斜していることで、コースの半分は上り坂という特色があり、序盤の下り坂でスピードを出してハイペースのまま上り坂へ挑む走りとなると、最後は当然にして消耗脱落戦となります。

このレースは前哨戦の巴賞凡走組を狙うことは定番化していますが、今年の2、4着馬が目黒記念組であるように、このレースがタイトな流れになった際の隠れた?定番ステップとなっており、今年のレースが中長距離にも対応できるスタミナを要する戦いになったことの証左と云えます。

 

さて、本馬の形相遺伝対象と診ている父ローエングリンについては、その現役時の走りをご記憶の方も多いことでしょう。

2歳から8歳まで稼働し日仏香で48戦10勝、G1勝利はありませんでしたが、3歳で宝塚記念へ参戦して差の無い3着、4歳時には安田記念3着、香港マイル3着、ムーラン・ド・ロンシャン賞2着など差の無い走りがあり、G2勝利は中山記念とマイラーズCを2勝ずつ挙げています。

5歳以降は起用路線が滅茶苦茶となり、天皇賞・秋後にJCダートを使われたり、宝塚記念後にスプリンターズSを使われたりと、現代競馬ではあまり見られない使われ方をされ、加齢とともに短距離シフトしていった活躍馬です。

私が特に印象に残っているのは、2003年天皇賞・秋でゴーステディと苛烈なまでのハナ争いを延々と演じ、5F通過56.9秒という猛ラップを刻んで耐えられずに13着に沈みましたが、この2頭の鞍上はここまでして一体何をしたかったのか、今でも首を傾げてしまいます。

 

戦績を総じて振り返ってみると、ローエングリンの距離適性はマイル前後にあるように見えますが、更に血統背景を診ると決してそうではありません。

ローエングリンの血統表を俯瞰的に診ても短距離のイメージは湧かず、形相遺伝対象が母方の Ballade~ Herbagerと辿ることから診ても、欧州の中長距離型が本来の姿と云えます。

ローエングリンの現役時は逃げ先行型でしたが、欧州の中長距離型を形相遺伝背景に持ちながらこのような徹底先行型に現れることはなく(母父 Mill Reef系だけでは弱いと診る。)、明らかに育成過程や調整過程において何らかの後天的要因が生じ、行きたがる気性が生じて逃げていたものと推測します。

 

このような事例として、サンデーサイレンスの父として知られる Haloの気性の話は有名ですが、その気性は危険すぎるほどに狂暴だったとされ、「人獣問わず Haloに近づくことは死を意味する」とまで記されている資料があるほどです。

そして、そのような気性は、厩務員により育成期から熊手で叩かれるなど虐待されながら扱われたことが原因であり、遂には厩務員に反抗するようになったと記す資料が残されています。

 

現役時のローエングリンに何があったかは分かりませんが、明らかに血統表とは異なる戦績・走行キャラクターであったこと、滅茶苦茶な路線起用などからは、何かがあったことが推測されます。

種牡馬になってからの産駒について、先行タイプが多いことは、この後天的に造られたキャラクターが影響を及ぼしていると診ますが、本馬は育成過程時は気性の激しい面があったようですが成長とともに落ち着いており、この血統背景が本来持つ、欧州の中~中長距離型というキャラクターが復元されているタイプと診ます。

 

本馬はこれで重賞2勝目となりましたが、陣営からは札幌記念は来年挑戦というコメントが出ているように、父同様に息の長い活躍を期待します。

 

 

それから、1番人気に押されて9着に終わったカフェファラオについて、ダートG1馬の芝レース初参戦でレースを大いに盛り上げ、レースの売り上げに貢献したことは功績と云えますが、レースでは何の見どころもないまま終わっています。

おそらく陣営は、父 American Pharoahの産駒が欧米を股にかけて芝重賞勝ちがあることから洋芝を狙って参戦してきたものと診られ、このレースの結果によっては札幌記念まで視野に入れている旨の報道もありました。

 

父産駒の欧米での芝重賞勝ち馬の血統背景を調べると、芝対応型を形相遺伝対象としている産駒ばかりであり、本馬のような米国ダート血統を形相遺伝対象としている産駒で芝重賞勝ちがあるような産駒は現在のところいません。(今回のレース結果でも継続されました。)

以前にこのブログで本馬を考察した際に解説しておりましたが、この父系はエンパイアメーカーからやや変質し、形相遺伝対象が芝血統の場合にこれを阻害せずに尊重できる系統であることが背景にあります。

しかし、本馬は形相遺伝対象が米国ダート血統であり、私はこのレースの予想配信メルマガにおいて、このような血統背景からは好走困難・静観妥当と考察し、無印評価としておりました。

 

メディアでは「芝は全く問題ない」と大いに取り上げ、本馬を1番人気に押し上げましたが、脚をやや高く上げて路面を掴えるような走り方は、芝で要求されるスピードなどは得られず、レースでは向正面から早くも鞍上の手が動いていたことからも、不向きだったと言えます。

次走がどうなるかは分かりませんが、やはりダートで走るべきタイプと診ます。

今後の種牡馬としての価値も考慮すると、あまり傷をつけないほうが得策ではないでしょうか。

 

 

さて、私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらは重賞にリステッドOPまで対象を広げて、買い目まで提供しております。

先週は函館記念と中京記念、OPリステッドを予想しましたが、函館記念では意外な馬が逃げる展開となり、前出のとおり1番人気カフェファラオを無印評価、14番人気2着アイスバブルと12番人気3着バイオスパークはヒモ穴評価できたものの、肝心の本命評価ワールドウインズは7着に終わっています。

また、中京記念では3番人気ロータスランドと4番人気ディアンドルにそれぞれ不安材料があることを指摘し、前者は無印、後者は注意評価としておりましたが、肝心の本命評価ボッケリーニが6着と冴えませんでした。

OPリステッドについては、福島テレビOPでは馬連・ワイド・三連複を、ジュライSはワイドをそれぞれ的中しております。

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新型ウイルス対応に奔走する毎日が続く中、一年延期となっていた東京オリンピックが開幕する時候となりました。

世界的にワクチン接種が進んでいる一方で、新型ウイルスの変異株を中心に世界的に感染者数が増加傾向にあるようで、まだまだ油断なりません。

梅雨が開けたと思ったら猛暑に見舞われ、二重三重に体調管理が大変ではありますが、皆様におかれましては健康管理には留意いただき、夏競馬を楽しんでいただきたいと思います。

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今日はここまでです。

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ラジオNIKKEI賞を振り返ります

ここでは、ラジオNIKKEI賞を振り返ってみたいと思います。

 

ラジオNIKKEI賞

1着・ヴァイスメテオール

キングカメハメハ、形相遺伝として影響が強いのは父の母と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝6.00であり、激走後は中週程度は必要。

 

今年の競馬も前半戦が終わり、いよいよ夏競馬が本格化となりましたが、福島は春開催が2月の大規模地震の影響により休催となり、今年初開催となります

その福島の夏の開幕を飾るこのレースは、毎年のように秋の飛躍へ向けて・・と言われていますが、3歳秋戦線で活躍できるような存在は少なく、後に菊花賞馬となったフィエールマンなどは何故このレースを使うのか、というタイプで高能力を示しながら2着に終わり、昨年の勝ち馬バビットに至っては、明快なマイラーながら何故か菊花賞や有馬記念へ参戦してしまい、その後は歯車が狂ってしまっています。

今年も小回りのフルゲート戦となりましたが、勝った本馬は内枠から中団で運び、最後の直線では馬群からあっと言う間に抜け出し、最後は馬なりで流して2馬身半差をつけて快勝しています。

2~5着馬が内目を走った逃げ先行勢だったことを考慮すると、圧勝という内容評価でも良いのかもしれません。

 

本馬の形相遺伝の対象と診ているマンファスは、キングカメハメハの母として知られていますが、愛国産で現役時は英国で7戦0勝という戦績に終わっています。

新馬戦こそ7F戦でしたが、2戦目は10Fと距離を延ばし、更に距離を延ばして6~7戦目は16F戦にも出走し、最も着順が良かったのは14F戦の3着でした。

このマンファスは、その母父の英国ダービー馬 Blakeneyの形相遺伝を受けており、キングジョージ2着、アスコットゴールドC2着などの成績もある中長~長距離型であることから、未勝利に終わりましたが、やはり中長~長距離型となります。

繁殖入りしてからは、初仔の The Deputyがサンタアニタダービーを制すると、4番仔としてキングカメハメハを受胎した状態で本邦輸入され、後は皆さんもご存知のとおりです。

本馬はこのような形相遺伝背景を持つことから、距離適性的には中長~長距離対応型と診ており、いかにも心肺機能が高そうな馬体はこの遺伝特徴が現れていると診られ、既に現れているキンカメ系特有の隆々とした馬体からは、パワフルな走りをするタイプと診ます。

本馬のピッチ走法からはあまり長すぎる距離は不向きと診ますが、今年の菊花賞は阪神コースですので、阪神内回りの舞台は適合するタイプと診ます。

 

本馬は母シャトーブランシュの2番仔となりますが、その母は現役時にマーメイドSを勝利しており、母同様に梅雨時の重賞を勝利したことになります。

母シャトーブランシュの血統は、よく診るとNorthern Dancerの血を4×5で保有しており近親配合を抱えていますが、0遺伝配合や初仔若しくは空胎後の仔といった近親配合リスクを回避する術が施されていません。

つまり、Northern Dancerの血について有数値で近親配合に伴う弊害が生じており、現役時に気温が上がる時期にしか走っていないことからも、内蔵面に弊害を抱え、気温が下がる時期は体調が悪くなるタイプだったと推測できます。

 

では本馬も母同様の体質になるのかという点について、本馬の父キングカメハメハは、その父 Kingmamboの母 Miesqueがその母 Pasadoble の初仔であること、母方のラストタイクーンが母 Mill Princessの初仔であること、Green Dancerが Green Valleyの初仔であることにより、3本全ての Northern Dancerの血が近親配合のリスクを回避する術が施されているという実に巧妙な配合でできています。

このことにより、Northern Dancerの血を抱えるサンデー系繁殖牝馬にキングカメハメハやロードカナロアを配合しても、配合リスクをギリギリで回避できる種牡馬として機能しています。

父の効果により本馬の母シャトーブランシュが抱える Northern Dancerの血との配合リスクを回避できていることから、本馬は母同様の季節馬ではなく、体調面については通年で対応できるタイプと診ます。

ただ、このようなリスク回避の配合タイプは精神面で神経質なタイプに出る傾向があり、対戦相手に対してコンプレックスも生じやすい傾向があることに注意するべきと診ます。

 

この厩舎はいろいろ問題を抱えているようで、馬に対してパワハラが向けられているかは分かりませんが、本馬が無事に秋を迎えられることを祈るばかりです。

 

 

それにしても、ローカル3場開催で本格化した夏競馬初日から、小倉の馬場の異常さには驚きました。

開幕初日には未勝利戦で芝1800mの日本レコードが出るという珍事が発生、芝1200m戦でも日本レコードが出たと思ったら、翌日のCBC賞では前日の日本レコードを大きく更新という具合で、日本レコードの叩き売りとなりました。

今年の冬開催のボロボロ馬場とは全く異なり、摩擦が少なくスピードを出すと止まらない高速スケートリンク状態でしたが、さすがに未勝利戦で小雨が降る中で日本レコードはやりすぎであり、馬場造園課はこの芝をどう見ているのでしょうか。

その一方で、この週の小倉の芝レースは少頭数が多く、小倉の馬場の様子を見ようとした賢明な陣営が多かったのでしょうか。そして、見送って安堵している陣営も多かったことでしょう。

高速馬場を走った後は馬の負担も大きく、ケアが大切になりますので、このような考え方を持つ陣営が増えることは馬優先主義で歓迎したいと思います。

 

 

さて、私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらは重賞にリステッドOPまで対象を広げて、買い目まで提供しております。

先週はラジオNIKKEI賞とCBC賞を予想しましたが、ラジオNIKKEI賞ではワールドリバイバルの逃げを想定した上で5番人気アサマノイタズラを本命評価、勝った4番人気ヴァイスメテオールを対抗評価、7番人気3着ノースブリッジを3番手評価としておりました。

また、CBC賞では1番人気ヨカヨカを本命評価としましたが、プリカジュールの逃げでもビオグラフィーの逃げでも対応可能のはずが、ファストフォースの止まらない逃げとなってしまいました。

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新型ウイルス対応に奔走する毎日が続く中、全国的にワクチン接種が進んでいる一方で、東京など首都圏では新規感染者数が増加傾向にあるようで、まだまだ油断なりません。

梅雨真っ盛りの時候ではありますが、皆様におかれましては健康管理には留意いただき、夏競馬を楽しんでいただきたいと思います。

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今日はここまでです。

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