ここでは、アイビスサマーダッシュを振り返ってみたいと思います。

 

アイビスサマーダッシュ

1着・オールアットワンス

マクフィ、形相遺伝として影響が強いのは母母の母と診ています。

ローテ的体力は料的遺伝4.75であり、激走後は中3~4週程度は必要。

 

一年延期となっていた東京オリンピックがついに開幕しました。

世界的に新型ウイルスの渦中という過酷な状況の中、開催そのものを厳しく批判するメディアや意見がありますが、いざ始まってみれば、開会式の中継は高視聴率を稼ぎ、批判的だったメディアも競技を平然と取り上げ、メダルの行方を巡って注目が集まることからすると、随分と時流に流されやすく、随分と節操が無いように感じます。

 

注目度では完全に端に追いやられたような競馬ですが、レース番組もオリンピック開催に伴う特別編成の2場開催で手薄となり、真夏の炎天下でも頑張って走っている馬や関係者が不憫に思えてしまいます。

 

さて、今夏も新潟が開幕したことで夏本番を感じるようになりましたが、新潟春開催が異例の連続開催となったことで芝が荒廃し、その回復状況が懸念されましたが、開幕すればレコードが出るような馬場でした。

馬場造園課の発表によると、大幅に芝を張り替えたことで、芝が生え揃っていない部分があるとのことでしたが、野芝特有の地下茎ネットワークはしっかり生育していたようで、高温続きもあって馬場造園課の希望どおり?の高速リンクとなっています。

 

夏の新潟の代表的なこのレースは、あまりにも特殊な舞台であることからリピーターが多く、春のこの舞台の韋駄天Sがそのまま前哨戦になってしまうネタバレ感が強かったものの、今年の韋駄天Sは連続開催最終週に行われたことで異質なレースとなり、今年は重賞にリンクしませんでしたが、これは馬場状態が全てでしょう。

レースはいつもどおりの外ラチ殺到となりましたが、勝った本馬は外枠から積極的に運び、早くも中盤からは後続を突き放してライオンボスとの一騎打ちとなりましたが、斤量差もありましたがこれをあっさり制し、重賞初勝利を好タイムで飾っています。

 

本馬の形相遺伝対象と診ている Dancing Tributeは米国産ですが2歳時に英国でデビューし、2~3歳時に英仏国で7戦3勝、4歳時に米国で1戦1勝という戦績があります。

G1レースは2歳牝馬限定の英チェヴァリーパークS2着があるものの、これ以外に参戦は無く、他にG2ビスキーコニャックチャレンジS2着がある程度の若駒時代を中心とした成績でしたが、1200~1600mに良績があったこと、その父 Nureyevのマッシモの遺伝活性値を受けていることから診て、戦績どおりにマイルまでに適性があったタイプと診ます。

 

本馬は前走1200m戦から距離を短縮、1000m競馬で重賞初制覇となり、この距離に適性があるように見えますが、前出の形相遺伝背景からはマイルまでの距離に適性があるタイプであり、決して1000mに限ったタイプではないと診ます。

 

本馬の走りは、コーナーリングが不器用であることは予想の段階から頻繁に指摘されていましたが、前出のとおり形相遺伝背景が Nureyevの影響が強い背景にあることから、Nureyevの特徴である欧州型ストライド走法が表れており、このような欧州型の形相遺伝背景を持つタイプは、本馬に限らずトラックコースを不得手にすることは血の宿命でもあります。

 

今回の勝利は直線のみの舞台でコーナーリングを気にすることなく伸び伸びと走ることができたことが大きく、この血が急坂を苦にする傾向があることから、平坦コースも向きました。

前走の葵Sでは、直線が長い舞台は良かったものの直線の急坂は向かず、ゴール前で伸びそうで伸びきれなかった走りにも表れていましたが、それでも3着を確保した走りは高能力を示したものと診ます。

 

なお、本馬は小回り急坂の中山1200mカンナSの勝利がありますが、これは2歳9月という血統面が表出する前の仔馬時代の走りであり、現在では中山のような舞台は苦にするタイプと診ます。

頻繁にメディアで見聞きするのは、仔馬時代の走りと成馬になってからの走りを同一に扱ってしまう解釈です。

2歳時に勝利している舞台だから問題ないとか、2歳時に道悪で勝利しているから大丈夫などの解釈ですが、人間でも幼児期と大人では違うことは理解できるでしょうに、

当然の見解として広まっているのが不思議に感じます。

もちろん、仔馬時代の実績が成馬になってからの実績に結びついている馬もいますが、基本的には別物として扱うのが正当と診ます。

 

今後の本馬がサマースプリントに参戦するかはわかりませんが、これまで述べてきたような血統背景に留意すれば、良績を重ねることも可能と診ます。

なお、マイルまでなら血統的距離適性の範囲内であることから、先行だけではなく控える競馬を試してみることを陣営にはお勧めします。

 

 

それから、14番人気で3着と好走したバカラクイーンについて、このレースを内容面で大いに盛り上げたのは、1番ゲートから一直線に最内のコースを選択した本馬でしょう。

この舞台では、普段走らない馬場の良い外ラチ沿いを巡って殺到するレースとなりますが、本馬は1枠1番からロス無く内ラチ沿いを走って3着を確保、陣営の指示だったそうですが、開幕週で内ラチ沿いも馬場が良く好判断となりました。

 

私は、このレースの開設当初は、欧州のスプリント戦のように馬群が2~3か所にバラけてしまうレースを想像していたため、こうなると「血統ペース」とは異なる予想方法が必要になると診ておりましたが、蓋を開ければ、毎度毎度外ラチ殺到で馬群ができることから「血統ペース」の概念を当てはめることができましたが、今回のような走りは今後も模倣されるものと診られ、特に開幕週では考え直す必要もあると診ます。

 

ちなみに、私がメルマガ配信したこのレースの予想では、血統ペースを作り出す想定逃げ馬をライオンボスに設定した上で、本命評価をオールアットワンス、ライオンボスは3番手評価とし、3着の本馬については、血統ペース適合ランクC評価としてペース適合を示す評価をしておりましたが、1枠1番を考慮し最終評価からは外しておりました。

 

 

さて、その私のコンテンツ「重賞分析極秘ファイル」は、平地重賞を対象として、レースの主要な出走馬について血統ペース理論及び中島理論の観点から、どの馬が有力なのか、どの馬が危険なのか、主要馬を中心に診断した上で穴馬を含めて予想する内容のコンテンツです。

それから、現在姉妹メルマガとして「重賞分析極秘ファイル・買い目プラス」をレジまぐにて展開しておりますが、こちらは重賞にリステッドOPまで対象を広げて、買い目まで提供しております。

先週はアイビスサマーダッシュと条件戦の越後Sを予想しましたが、アイビスサマーダッシュでは前出のとおり勝利したオールアットワンスを本命評価とし、ライオンボスは3番手評価、特選穴馬として11番人気のトキメキを4番手評価としましたが、穴馬はあと一歩で機能しませんでした。

メルマガ予想的中の実績については、サイトで無料でご確認頂けますので、一度お試しいただけますと幸いに存じます。都合によりブログ内にリンクを貼ることができませんが、レジまぐ内にてご検索願います。

 

新型ウイルス対応に奔走する毎日が続く中、1年延期となっていた東京オリンピックが開催される時候となりました。

世界的にワクチン接種が進んでいる一方で、新型ウイルスの変異株を中心に世界的に感染者数が増加傾向にありますが、感染症対策の行動様式を徹底できるか否かの人間力が問われているような側面も伴っており、全く油断なりません。

真夏の猛暑に見舞われ、二重三重に体調管理が大変ではありますが、皆様におかれましては健康管理には留意いただき、夏競馬を楽しんでいただきたいと思います。

メルマガについてはリンクをブログ右側に貼っておりますので、有料となりますがよろしかったらお願いいたします。

 

今日はここまでです。

(仕事のご依頼はmonaka.sabao.88@gmail.comまでお願い致します)